燃費を向上させるDPFの再生周期について
ディーゼル車に乗り、走行する以上、必ず意識しなくてはならないものがDPFの再生です。DPFの再生周期が短いと、ディーゼル車の売りである燃費の良さを活かした走行ができません。日頃から再生周期を伸ばすように心がけなければなりません。
再生周期の確認方法
通常、DPFの再生は自動車の走行中に行われます。この時、車種によっては再生を行っている旨をメッセージで知らせてくれます。その場合は、メッセージが表示される間隔を見て再生周期を確認します。車種や走行の仕方により変わるものの、150~300kmの間隔で再生が行われている状態が正常と言われています。
確認が難しいのは、メッセージが表示されない車種の場合です。はっきりと目で確かめることはできませんが、DPFの再生中は走行にも変化が現れます。アイドリングストップができない、エンジンの回転数が上がる、一時的に燃費が落ちる、作動音がするなどの変化があれば、再生が行われていると考えられます。走行中に意識してみましょう。
メッセージが確認できない場合も、同じく150~300kmの間隔でDPFの再生が行われる状態が理想です。
再生周期の伸ばし方
DPFの再生周期を確認する方法が分かりました。これにより再生周期の間隔が短いと感じた場合、どのような原因が考えられるでしょうか?
DPFの再生周期が短くなる原因は大きく以下の3つに分けられ、それぞれ改善するための対処方法が異なります。
1.DPFが再生しにくい乗り方をしている
先ほど軽く触れたように、DPFの再生は走行中に行われることが一般的です。短距離の走行を繰り返しているとDPFの再生が充分に行われず、再生周期の間隔が短くなります。
1回で走行する時間は15~20分が目安と言われています。普段、短距離しか走行する機会がない方は、意識して長距離を走行するようにしましょう。
2.状態の悪いエンジンオイルを使っている
エンジンオイルには5つの役割があります。エンジン内部で生じる金属の摩擦を軽減する「潤滑」、エンジン内部からのガス漏れを防ぐ「密封」、燃焼や摩擦によって生じる熱を吸収する「冷却」、汚れを吸着し、分散する「洗浄」、エンジン内外の温度差が原因となる錆の発生を予防する「防錆」の5つです。
品質が悪いエンジンオイルや劣化したエンジンオイルは、これらの5つの役割を満足に果たすことができません。DPFの再生においては、汚れを落とす洗浄の機能が低下することで、再生周期の間隔が短くなります。
エンジンオイルはメーカーが指定している純正品を使うことをおすすめします。また、10,000km以上走行していると、エンジンオイルが劣化し、機能が低下している可能性が高いです。交換をしましょう。
3.部品が汚れている
DPFマフラーに汚れが付着しているとDPFの再生周期に影響を及ぼします。定期的に洗浄して、汚れを洗い落とすようにしましょう。洗浄は業者に依頼することができます。
もしくは、サンオータスで取り扱っているような専用のクリーナーを導入することで、業者に頼らずともDPFマフラーの洗浄ができ、再生周期の改善を見込めます。→http://advantage-e.jp/dpf/dpf.html
DPFマフラーの他に、インジェクターが汚れていることも再生周期を短くする原因です。マフラーと同様、定期的に洗浄しましょう。
ディーゼル車のメリットを活かすために、DPFの再生周期には注意を払いましょう。
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